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ZINE 「Léternité -永遠- 」
210×297mm P164 オールカラー 2020年発刊
「Léternité -永遠-」は、モデル心月の故郷、岐阜の渓谷をはじめ、いくつもの詩的情景を断続的にとらえた作品群です。刹那的でありながら懐かしく、記憶の奥に柔らかく触れる感性ゆたかな一冊となりました。
撮影はボクが長年作品に関わらせていただいている北川マキ子さん。
この詩を聞いたときに感じる身体性や、言葉と意識の関係、その時間の束を、写真家の静謐なまなざしで掬い取ったイメージは、視界がすっと透き通り、まるで祈りのように感じることでしょう。
おだやかな光景を想起させる純白のカバーが印象的です。
【特典】
先行予約につき期間中10%OFF +2つのノベルティ付(A4カレンダー.クリアファイル) 〆切11/8
※ ノベルティは在庫がなくなり次第終了とさせていただきます。
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撮影・制作 /北川マキ子
モデル/心月mitsuki
装丁/製本/hidden design 冨家弘子
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突然に失われるかもしれない世界の記憶をなにかに留めておきたいという想いから、息をするように撮影をしてきました。
写真は“かつてあった一瞬”の記憶へ過去や未来をつなげ、その場所、あるいは生命に光を与えてゆきます。
このとき、目のまえの現象だけではなく、すべての時間が断片化され、時間をつなげ、また壊し、再構成されたイメージに、わたしたちの認識とはかけ離れたものでありながら、五感から生じたリアリティを孕んでいるように感じるのです。
本著「Léternité -永遠-」は、19世紀のフランスをセンセーショナルに生きた詩人、アルチュール・ランボーが西洋の海でかつて見た“永遠の一瞬”を、世界が断片化されたいまだからこそ観てみたい、という不純な欲望から生まれた私的なプロジェクトです。
ランボーの美しい詩が生まれた地球というこの星で、時代を超え、それぞれの風土が呼吸をし、いのちを尊び、そこに生きたわたしたちが感応しあう、時間の断片を行き来するプリミティブな本能。
その衝動に従うことが、薄明りを切り裂く希望のように感じました。
−— 北川マキ子 あとがきより